同じ揚げ物油を連続して使用できる回数には制限があります。
繰り返し使用して劣化した油を利用すると、
健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
何回まで再利用できるかを確認し、健康に気を付けましょう。
この記事では、揚げ物油の有効な再利用回数について詳しく解説します。
さらに、酸化した油を見分ける方法や、適切な処分手順も併せてご紹介します。
揚げ物油の再利用回数
揚げ物油を1回で捨てるのはもったいないですが、
酸化した油は健康に悪影響を与える可能性があるため、再利用の回数を確認しましょう。
再利用の目安は約3回
同じ揚げ物油を再利用できる目安は約3回です。
ただし、揚げる食材によって油の汚れやすさは異なります。
例えば、野菜の素揚げは汚れにくいですが、
パン粉や小麦粉を使用するフライや唐揚げは汚れやすいです。
油の汚れや保存状態によって再利用できる回数が変わりますので、
揚げ物油の状態を確認してから再利用しましょう。
また、使用回数にかかわらず、1回目から2～3週間以内に使い切ることがおすすめです。
再利用の手順と保管方法
- 冷めないうちに網じゃくしで揚げカスを取り除く
- 人肌程度に冷ましてこし器でろ過する
- きれいになった油を保存容器に入れて密封する
- 冷暗所で保管する
- 使用する際は足りない分量を新しい油で足す
こし器がない場合はキッチンペーパーを利用できます。
こし器と保存容器が一体になった「オイルポット」も便利です。
専用の容器がない場合は、
瓶やペットボトルに入れてアルミホイルで覆うようにしてください。
揚げ物油が酸化した際の特徴とその見極め方
揚げ物油は光や高温、空気の影響で酸化し、
これにより使用できなくなる可能性があります。
使える油と酸化した油を見分ける方法を事前に知っておくことは重要です。
外観での判断
- 食材に微細な泡がつく
- 色が濃くなり、黒ずんでいる
- 加熱時に約180度でけむりが発生する（230～240度では問題ない）
- 油の温度が下がるとドロドロとした粘り気が生じる
上記の状態が見られる場合、それは油が酸化している兆候です。
使用回数に関わらず、適切な方法で処分するよう心掛けましょう。
香りでの判断
- 油を加熱した際に不快な臭いがする場合、酸化している可能性があります。
- 枯れ草や塗料、生臭いなどの異常なにおいが感じられる場合、正しい処分が必要です。
- 焦げ臭さや前回の揚げ物のにおいが残っている場合も、新しい油に交換することでより美味しく仕上がります。
酸化した揚げ物油の適切な処分方法
固まった揚げ物油を排水口に流すことは、
排水管の詰まりの原因となるため避けましょう。
揚げ物油の再利用可能回数を確認した上で、正しい処分方法を実践しましょう。
油を吸収して処分する方法
- 二重に重ねたビニール袋か牛乳パックを用意します。
- 中に新聞紙や古い布を詰め込みます。
- 完全に冷えた揚げ物油を流し込み、新聞紙や古い布に吸収させます。
- 自然発火を防ぐため、水を少量加えます。
- ビニール袋や牛乳パックの口を輪ゴムや粘着テープでしっかり閉じ、指定のゴミ袋に入れて収集場所に運びます。
少量の油であれば、キッチンペーパーや新聞紙に吸収させて捨てることもできます。
通常は「燃えるゴミ」として分別されます。
ボトルは自治体の分別ルールに従って処分しましょう。
油を固めて処分する方法
- 専用の凝固剤を使用します。
- 揚げ物油が熱い状態で凝固剤を良く混ぜ、完全に溶かします。
- 凝固が完了するまで油を放置します。
- 固まった揚げ物油をヘラで指定のゴミ袋に入れ、処分します。
凝固剤の使い方は商品により異なるため、
パッケージの説明を詳細に確認しましょう。
また、揚げ物油が熱いうちに片栗粉や小麦粉を混ぜて、
冷えた後にゴミ袋に入れて処分する方法もあります。
まとめ
同じ揚げ物油を続けて使える回数は、通常3回が目安です。
ただし、保存状態によっては、何回使ったかに関係なく酸化する可能性があります。
使える油と酸化した油の見分け方や、劣化を防ぐための保存方法を確認してみましょう。
また、酸化した油の適切な処分方法も紹介していますので、これらも併せて確認してください。
