炒め物やサラダなどに使えるブロッコリーですが、
冷凍ブロッコリーには本当に栄養があるのでしょうか?
一般的には冷凍野菜は栄養が減少すると考えられがちですが、それは本当でしょうか。
今回は、冷凍ブロッコリーの栄養価について詳しく解説します。
また、栄養素を逃さないための効果的な解凍方法もご紹介いたしますので、
ぜひご参考にしてください。
冷凍ブロッコリーの栄養成分
冷凍ブロッコリーは使い勝手がよく、料理に便利ですが、
生のものと比べて栄養価がどうなのか気になりますよね。
実際には、市販の冷凍ブロッコリーはブランチングと呼ばれる加熱処理を施し、
殺菌や酵素の活性を抑制し、収穫時の新鮮な状態を保っています。
また、旬のブロッコリーを使用し、超低温で保存することで
添加物を使用せずに劣化を防ぐことが可能です。
これにより、冷凍ブロッコリーは生のものと比べて栄養価が落ちることはありません。
市販と自家製の違い
市販の冷凍ブロッコリーは加工業者がブランチング技術と急速冷凍を駆使して
栄養価や鮮度を保っています。
一方で、家庭で冷凍ブロッコリーを作る場合は、
下茹での段階で水溶性の栄養素が流失する可能性があります。
また、家庭用冷凍庫では凍るまでの時間がかかるため、
鮮度や栄養価が損なわれる可能性が高まります。
冷凍ブロッコリーの栄養成分と効果
ブロッコリーは欧米で「栄養宝石の冠」と称されるほど栄養が豊富です。
ここでは、冷凍ブロッコリーに含まれる栄養成分とその効果について解説します。
欧米では「栄養宝石の冠」と呼ばれるブロッコリーは、
特にビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。
冷凍ブロッコリー(100gあたり)に含まれる
主な栄養成分、含有量、およびその効果を以下にまとめています。
食物繊維:4.3g
水溶性と不溶性があり、いずれも体内で消化されません。
水溶性は肥満や高血圧の予防、不溶性は排便を促進する効果が期待されます。
ビタミンC:55mg
ビタミンCは水溶性栄養素で、コラーゲン生成に必要です。
免疫力向上、風邪予防、ストレスへの抵抗力向上に寄与します。
カリウム:360mg
カリウムは身体の浸透圧を調整し、
ナトリウムと共に血圧を下げる効果が期待されます。
β-カロテン:830μg
β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、
目や皮膚の健康維持に寄与します。
葉酸:120μg
水溶性のビタミンである葉酸はビタミンB群に属し、
タンパク質や核酸の合成を促進し、細胞の再生と生産に寄与します。
身体の発育にとって重要な栄養素です。
冷凍ブロッコリーの栄養を逃さない解凍方法
冷凍ブロッコリーに含まれる栄養成分とその効果を知った上で、
栄養を最大限に引き出す解凍方法をご紹介いたします。
そのまま使う
冷凍ブロッコリーはすでに加熱されているため、
解凍してもそのまま調理して利用できます。
ただし、栄養が流失する可能性があるため、
凍った状態で炒めたり焼いたりすることで栄養の損失を最小限に抑えることができます。
電子レンジを使う
ブロッコリーに豊富な水溶性の栄養が多いため、お湯で茹でると栄養が流失してしまいます。
冷凍ブロッコリーはすでに加熱されているので、
電子レンジで解凍するだけで利用できます。
お湯を使用しないため、栄養の損失を防ぐことができます。
まとめ
冷凍ブロッコリーはブランチングと急速冷凍によって栄養価や鮮度が保たれています。
ブロッコリーは「栄養宝石の冠」とも呼ばれ、
ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。
この記事を参考にして、冷凍ブロッコリーを利用する際のポイントを押さえてみてください。