賃貸物件を選ぶ際には、押さえておきたい基本的なポイントがあります。
後悔しないように、契約前にこれらを確認しておきましょう。
この記事では、物件を選定する際に考慮すべきポイントをまとめています。
内見前と内見時、周辺環境にわけて紹介します。
物件の選定ポイント | 内見前
物件を選ぶ際に確認すべきポイントをまとめました。
以下は5つのポイントについて解説していますので、参考にしてください。
【家賃や共益費】
物件を選ぶ際、家賃は手取り収入の1/3を目安にしましょう。
手取り収入とは給与（額面収入）から税金や社会保険料を天引きしたものです。
高すぎる家賃は支払いが難しく、引っ越しの原因になります。
集合住宅の場合、共益費や管理費も確認しましょう。
通常、家賃の5～10%が一般的です。
物件によっては共益費や管理費が含まれている場合もあるため、確認が必要です。
【敷金や礼金の有無】
敷金は賃料の未払いや原状回復費用に備えて貸主が預かる費用であり、
礼金は謝礼として支払う費用です。
通常は賃料の1～2ヶ月分が目安です。
敷金と礼金が不要な物件は初期費用を節約できますが、
敷金がない場合は退去時に原状回復やクリーニング費用が発生する可能性があるため、
注意が必要です。
【保証会社への加入の有無】
賃貸契約時には連帯保証人または保証会社への加入が必要です。
これは借主が支払いを滞納した場合に、代わりに貸主への支払いを行う仕組みです。
連帯保証人が不要でも、保証会社への加入が求められることがあります。
保証会社への加入には保証料がかかります。
初期費用としては家賃の20～100%程度かかることがあり、
月々の家賃に数％上乗せされることもあります。
また、更新時には更新事務手数料が発生することもあるため、
詳細な条件を確認することが重要です。
【築年数】
築年数が浅い物件は新しく、設備が整っている傾向がありますが、家賃が高めです。
一方で古い物件は設備が古く劣化していることがありますが、
比較的家賃は安い傾向があります。
古い物件でもリノベーションされ、住みやすくなっている場合もあります。
築年数と家賃のバランスを考えながら物件を選ぶことが大切です。
【部屋の階数】
集合住宅の場合、部屋の階数は重要です。
1階なら部屋と外とのアクセスがしやすく、
下の階に住人がいないため、生活音に気を使わなくて良いでしょう。
一方で1階は侵入リスクが高まり、高階数と比較して防犯上のリスクが高まることがあります。
メリットとデメリットを比較検討した上で、物件を選ぶことが重要です。
物件を選ぶポイント | 内見時
内見時に確認すべきポイントをご紹介します。
住みやすい物件を見つけるために、事前にこれらを確認しておきましょう。
【部屋の間取り】
家具や家電の配置をイメージすることが重要です。
荷物の量を考慮し、生活に必要な広さと動線が確保されているか確認しましょう。
子供がいる場合は、成長に伴う荷物の増加も考慮しておくと良いでしょう。
大きな家具や家電は内見前にサイズを測り、
簡単なレイアウトを間取り図に書き込めると良いです。
メジャーアプリや3D家具配置アプリを利用すると便利です。
【設備】
物件を選ぶ際には、設備の有無や内容を確認しましょう。
キッチンのシンクやコンロは使いやすさが重要です。
シンクの大きさやコンロの数、掃除のしやすさに注目しましょう。
浴室では浴室乾燥機や追い焚き機能、シャワーの水圧を確認しましょう。
トイレについてはウォシュレットの有無を確認すると良いでしょう。
自分の生活スタイルに合った設備をピックアップしておくと良いです。
なお、安価な物件の場合、設備が劣化している可能性があるため注意が必要です。
トイレやお風呂場など、細かく確認することが大切です。
【収納の数や大きさ】
全ての荷物が整然と収まる収納スペースを確保することが重要です。
大きな荷物がある場合は、サイズを測定しておくと確認がしやすくなります。
クローゼットに収納ケースを置く場合は、
高さや奥行きを測り、出し入れのしやすさも確認しておきましょう。
【コンセントの数や位置】
コンセントの位置を確認し、家電の配置を考えましょう。
間取り図に記入するとわかりやすいです。
掃除機やドライヤー、スマホの充電器の差し込み場所をイメージしておくと良いです。
また、テレビのアンテナ端子も確認しておくと安心です。
【騒音やネット回線】
集合住宅の場合、エントランスの掲示板に騒音トラブルに関するお知らせがないか確認しましょう。
足音の響き具合も重要なポイントです。
Wi-Fiを利用する場合は、ネット回線が利用可能か確認してください。
ただし、プロバイダとの契約が必要であったり、
無料で提供される場合も異なるため、詳細な条件を調査しておくことが重要です。
物件を選ぶポイント | 周辺環境
物件を選ぶ際には周辺の環境も非常に重要です。
失敗のない物件選びのために、以下の3つのポイントを確認しておくことが大切です。
【アクセスの良さ】
近隣にあるスーパーやドラッグストア、コンビニ、病院などへのアクセスを確認しましょう。
特に帰宅が遅い場合は、それらの施設の営業時間や診療時間も確認しておくと良いです。
職場や学校へのアクセスのしやすさも重要です。
必要に応じて最寄り駅やバス停、貸駐車場の位置を調査しておくことが重要です。
また、お子さんがいるご家庭の場合は、
小児科や休日・夜間診療がある病院が近くにあると安心です。
【共同スペース】
集合住宅の場合、共有スペースは物件を選ぶ上で重要なポイントです。
共有スペースが汚れていたり乱雑だったりする場合、
管理状態や周囲の住民のマナーに問題がある可能性が高まります。
ゴミ捨て場の場所も確認しておくと、日常生活の手間を考慮できます。
鍵がついているか、ネットがあるか、カラス対策がされているかなども確認して、
清潔に利用できるかどうかを見極めましょう。
【治安の良さ】
物件周辺の治安を歩いて確認してみましょう。
通行人の量や車の通行量、街灯の数や配置、近くに交番があるかなどを確認します。
時間帯によって雰囲気が変わるので、昼夜両方で散策してみると良いでしょう。
お子さんがいるご家庭の場合は、通学路の安全性が物件選びの重要な要素となります。
歩道の広さや交差点の見通しを直接確認し、安心して通学できる環境を選びましょう。
まとめ
失敗のない物件選びを望むなら、これらのポイントを事前に確認することが不可欠です。
まずは内見前に家賃や敷金、築年数などを確認し、
内見時には間取りや設備、コンセントの位置を十分に理解することが大切です。
また、アクセスや治安の良さなど周辺環境も物件選びの重要なポイントとなるので、
自分自身で実際に確認してください。
