梅雨や夏になると、湿気が気になりますね。
エアコンや除湿機は効果的ですが、消費エネルギーもかかります。
そこで、凍らせたペットボトルを使った除湿方法があります。
なぜ凍らせたペットボトルが効果的なのか、その原理と共に手順と留意点を解説します。
凍らせたペットボトルで部屋の除湿
本当に凍らせたペットボトルで除湿できるのでしょうか？
凍らせたペットボトルがなぜ部屋の湿気を取り除くのか？
エアコンは結露によって湿気を除去しますが、
凍らせたペットボトルも同じ原理が利用されています。
湿気は温度が高いほど多く含まれ、夏は湿気が増える傾向があります。
温度が下がれば湿気も少なくなります。
凍らせたペットボトルを置くことで周囲の空気が冷やされ、結露が発生します。
その結果、空気中の水蒸気が減少し、つまり除湿されるのです。
エアコンや除湿機は効率的ですが、凍らせたペットボトルはエコ
エアコンは冷却後に再び温度を上げるため、消費電力が大きくなりがちです。
一方、凍らせたペットボトルは事前に冷凍庫で凍らせるだけで、繰り返し使用可能。
購入コストもなく、省エネかつ環境にやさしい方法です。
ただし、冷凍庫のスペースが必要なので、
2Lサイズのペットボトルを使用する場合は事前にスペースを確保しておく必要があります。
ちなみに、保冷剤も同じ原理で作用するため、
凍らせたペットボトルと同様の効果が期待できます。
小さいサイズの場合は除湿量が限られますが、
大きめサイズならペットボトルの代替として利用できます。
凍らせたペットボトルで部屋を除湿する手順
凍らせたペットボトルを使用した除湿は、非常に簡単で手軽にできる方法です。
以下はその手順です。なお、注意点も抑えておきましょう。
用意するもの:
- ペットボトル数本
- ペットボトルを収納するケース（ボウルやプラスチック容器など）
- タオル
除湿手順:
- 前準備として、ペットボトルに水を7～8割程度注ぎ、凍らせます。注意: 満タンに水を入れると凍結時に膨張し、破裂の危険があります。
- 使用時には、凍らせたペットボトルをケースに置き、除湿したい部屋に配置します。
- ペットボトルの容量が大きいほど、溶けにくくなり、持続時間が長くなります。また、表面積が大きいほど冷却効果が増すため、できるだけ大きいものを選びます。冷凍庫のスペースがあれば複数本用意すると、単体よりも効果的な除湿が期待できます。
- しばらく経つと、ペットボトルに結露が生じ、ケース内に水がたまり始めます。水分が再び気化して水蒸気にならないように、可能であれば適宜拭き取ると除湿効果が向上します。
置き場所:
凍らせたペットボトルを置く場所は、部屋のどこでも構いません。
ただし、扇風機でペットボトルに向かって風を送ると、
部屋の空気が循環しやすくなり、効率が向上します。
冷やされた風も心地よいのでおすすめです。
注意点:
- あまり広い部屋には向かない可能性があります。ペットボトルの大きさや本数によりますが、6畳程度の寝室や浴室の除湿に最適です。
- 湿度の高い日に部屋干しで洗濯物を乾かす際にも効果的です。
凍らせたペットボトルで部屋を除湿する際の留意点
1. 窓などは閉め切って外気の侵入を防ぐ
部屋の窓などが開いていると、換気により除湿された空気が外に抜けてしまい、
湿気を含んだ新しい空気が入ってくる可能性があります。
このため、凍らせたペットボトルの除湿効果を最大限に発揮させるためには、
窓を閉め切って外気の侵入を防ぐことが必要です。
2. 下が水浸しにならないように気をつける
凍らせたペットボトルの周辺では予想以上に結露が発生します。
直接床に置くと水浸しになり、床材を傷つける可能性があるため、注意が必要です。
対策として、水受けになる程度の深さがあるケースやボウルに
ペットボトルを入れると良いでしょう。
ケースの下にも結露が発生する可能性があるため、タオルを敷いておくと安心です。
3. ペットボトルのふたをしっかり閉める
ペットボトルのふたがゆるんでいると、
溶けた氷がこぼれて水浸しになる可能性があります。
使用する際には、ふたをしっかり閉め、中身がこぼれないように気をつけましょう。
冷房よりもエコ！凍らせたペットボトルで部屋を除湿して快適に眠ろう
1. エアコンを併用する場合の効果的な使い方
凍らせたペットボトルはエアコンよりもエコで、電力を使用せずに除湿が可能です。
ただし、効果を高めるためには、エアコンや除湿機と併用することがおすすめです。
エアコンだけでは広い範囲を効果的に除湿するのが難しいため、
凍らせたペットボトルと組み合わせることでより快適な環境を作り出すことができます。
2. 寝苦しい夜への適した除湿方法
寝苦しい夜にエアコンの冷房を使うことが一般的ですが、
凍らせたペットボトルを利用した除湿はエコで効果的な方法です。
空気がゆるやかに冷え、身体への負担が少ないため、睡眠時の除湿に適しています。
扇風機と組み合わせれば、より快適な環境を実現できます。
結論
凍らせたペットボトルを使用することで、エコかつ快適な除湿が可能です。
熱中症予防のためにはエアコンも重要ですが、
適度な除湿を望む場合は凍らせたペットボトルを取り入れて節電効果を享受しましょう。
特に寝る際には、扇風機との組み合わせで効果が高まりますので、ぜひ試してみてください。
