じゃがいもは様々な品種が存在し、その中には個性的なものもあります。
その中でもデストロイヤーは注目すべき品種で、
他のじゃがいもとは異なる独自の外見が特徴です。
デストロイヤーについて、その特徴や由来、おすすめのレシピについて詳しく紹介していきます。
デストロイヤーとはどんなじゃがいも？
まず、デストロイヤーというじゃがいもについて、簡単に概要を説明しましょう。
デストロイヤーは長崎県で生まれ、2000年に品種登録されたじゃがいもです。
この品種は、新しいものを多く生み出してきた育種家、俵正彦氏によって、
レッドムーンの変異株から育成されました。
見た目の特徴は、一般的な俵型のじゃがいもですが、独特の色合いが際立ちます。
皮は赤紫色で、芽の部分は鮮やかな赤色をしています。
この赤紫色の皮と真っ赤な芽の組み合わせは非常に印象的で、
中身は典型的なじゃがいもの黄色です。
味や食感は濃厚で優しい甘みがあり、多くのでんぷん質を含んでいるため、
粘り気とホクホク感も楽しめます。
加熱すると、栗のような甘みと肉質の良さが際立ち、
調味料なしでも美味しく食べることができます。
じゃがいもにデストロイヤー（破壊者）という名がついた由来
デストロイヤー（破壊者）という名前は、
一般的には「破壊する者」や「駆逐艦」といった意味を持ちます。
じゃがいもからは予想もつかない名前ですが、
なぜ「デストロイヤー」と名付けられたのでしょうか？
実は、この名前は通称であり、正式名称は「グラウンド・ペチカ」です。
この個性的な名前の由来は、
皮と芽の色が覆面レスラー「デストロイヤー」に似ていることからきています。
出願時の名称は「ですとろいや」だったそうですが、
品種としての正式名称は「グラウンド・ペチカ」となりました。
この名称は、地面から暖炉（ペチカ）の炎が出ている様子になぞらえられたものです。
デストロイヤーの生産地と旬の時期
デストロイヤーは一般的なスーパーでは希少なじゃがいもですが、
その産地と旬の時期について詳しく見てみましょう。
主な生産地
デストロイヤーは、もともとの発祥地である長崎県で主に栽培されています。
他にも北海道、福岡県、長野県、山口県など、
じゃがいもの主要な産地でも生産されています。
ただし、北海道でもあまり一般的な品種ではなく、店頭に出回ることはまれです。
産地直売所で手に入ることもありますが、
確実に入手するためには通販を検討すると良いでしょう。
旬の時期
デストロイヤーの旬は通常のじゃがいもと同じく、地域によって異なります。
温暖な地域では、通常1月から3月に植え付けを行い、5月から6月に収穫されます。
一方、寒冷な地域では春に植え付けて秋に収穫されます。
そのため、全体的に春と秋の年2回が旬とされています。
生産量が少なく貯蔵性が高いため、通販での取り扱いも旬の時期に限られていることが一般的です。
じゃがいもデストロイヤーの食べ方とおすすめレシピ
デストロイヤーの甘みやコク、粘り気、ホクホク感が魅力的です。
シンプルな調理から美味しく楽しめ、煮崩れしにくい特性から煮込み料理にも向いています。
おすすめの食べ方
- 焼き： じゃがバター、ホイル焼き、グラタンなど
- 蒸し： ふかし芋、マッシュポテト、ポテトサラダなど
- 揚げ： フライドポテト、コロッケなど
- 煮込み： カレー、シチュー、ポトフ、肉じゃがなど
デストロイヤーを使用する料理はどれも美味しく作れ、
その万能な特性から幅広いアレンジが可能です。
また、デストロイヤーは皮の色が特徴的ですが、
剥いてしまえば一般のじゃがいもとほぼ同じような見た目になります。
皮付きのまま調理することでユニークな仕上がりになり、
特にホイル焼きやフライドポテトはおすすめです。
まとめ
デストロイヤーはその覆面レスラーのような個性的な外見が特徴のじゃがいもです。
見た目のインパクトは強烈ですが、その風味や食感は優れた美味しさを提供します。
焼くだけでも楽しめ、煮込み料理などさまざまな料理に適しています。
発祥地である長崎県以外ではなかなか入手が難しいかもしれませんが、
通販を利用して試してみるのも良いでしょう。
