お風呂での残り湯を無駄にするのはもったいないと感じる方は多いでしょう。
そのため、残り湯の一般的な有効活用法の一つとして、洗濯があります。
この記事では、残り湯を使った洗濯の利点や欠点、
そして活用時に留意すべきポイントを詳しくご紹介します。
お風呂の残り湯を用いた洗濯のメリット
お風呂の残り湯を利用した洗濯には、以下の具体的なメリットがあります。
節水のほかに温度次第で汚れが落ちやすくなるメリットがある:
洗濯にお風呂の残り湯を活用することで、
水道代を節約できるだけでなく、洗濯時の湯温によって汚れがより効果的に落ちる利点があります。
水道代の節約:
お風呂の水は通常約200L使用されますが、
そのまま捨てずに残り湯を洗濯に利用することで、
1回の洗濯で約50Lの水道代が節約できると言われています。
汚れが落ちやすくなる:
皮脂汚れや食べこぼしでついた油汚れなど、
洗濯物に付着したさまざまな汚れが、残り湯を使用することでより効果的に取り除かれます。
特に温かいお湯の方が汚れに対して有効です。
洗剤がよく溶けて、洗浄力も上がる:
残り湯を使用する場合、水を使ったときよりも粉末洗剤などの洗剤がよく溶け、
洗剤残りを防ぐことができます。
これにより、酵素がより活発に働き、水で洗ったときよりも洗浄力が向上します。
残り湯を洗濯に使うデメリット
お風呂の残り湯を使用した洗濯には、いくつかのデメリットが存在します。
以下に、注意が必要なポイントを解説します。
雑菌、ニオイ、色移りなどのリスクやデメリットがある:
お風呂の残り湯には、入浴時に発生した垢や皮脂、ホコリなどが含まれています。
これらは本来身体に付着するものであり、一部は洗濯時に問題になりません。
しかし、見えない雑菌も含まれており、経時的にこれらの微生物が増殖する可能性があります。
これが洗濯物に残ると、不快なニオイの原因となります。
雑菌が含まれている:
残り湯中には目に見えない雑菌が含まれています。
これらの雑菌が時間とともに増殖することで、
洗濯物に残り、不衛生な状態を引き起こす可能性があります。
特に、湿った環境は雑菌の繁殖に適しているため、
残り湯の利用タイミングには十分な配慮が必要です。
色移りする:
お湯を使用することで洗浄力が向上しますが、
同時にデニムや濃い色の衣服の色が他の衣服に移る可能性があります。
入浴剤を使用した場合も同様で、これにより洗濯物に色が移る可能性があります。
この点には特に気をつける必要があります。
風呂の残り湯を使って洗濯するときの注意点とポイント
お風呂の残り湯を使って洗濯する際のポイントと注意点について解説します。
残り湯を使用するのは「洗い」のみにしておく:
洗濯にお風呂の残り湯を活用する際は、
洗濯サイクルの最初の洗いの段階でのみ残り湯を使用しましょう。
すすぎに使用することは避け、
洗濯洗剤に備わっている汚れやニオイを防ぐ機能を損なわないようにしましょう。
柔軟剤には菌の増殖を防ぐ機能がないことがあるため、
水道水を使ったすすぎが清潔を保つのに適しています。
入浴剤を入れたときはパッケージの注意書きを確認する:
入浴剤を使用した際は、その入浴剤のパッケージに記載された注意書きを確認しましょう。
一部の入浴剤は洗濯に適さない場合があり、
これを使用した残り湯は衣服に色が移る可能性があるだけでなく、
洗濯機の故障原因にもなり得ます。
お風呂のお湯をなるべく汚さないようにする:
お風呂のお湯を洗濯に使用する際は、お湯をなるべく清潔な状態に保つことが重要です。
入浴前に身体を洗ったり、入浴中にタオルを湯船につけないようにし、
浮いているゴミなども取り除いておきましょう。
その日のうちに洗濯に使う:
お風呂の残り湯は時間が経つと菌が増殖する可能性があります。
また、残り湯が温かいほど洗浄力が高まります。
そのため、できるだけその日のうちに洗濯に活用するよう心がけましょう。
難しい場合は、お風呂のふたを閉め、温かく清潔な状態を維持できるようにしましょう。
まとめ
洗濯において残り湯を利用する際の長所と短所を覚えましょう。
洗濯時に残り湯を使用することで水の節約と洗浄力の向上が期待できますが、
微生物が繁殖すると不快な臭いや色の変化が生じる可能性もあります。
ただし、これらの課題は慎重な注意によって解決できる要素ばかりです。
メリットとデメリットを理解すると同時に、留意すべき点も見逃さずに覚えましょう。