包丁を長期間使用すると、その切れ味が低下することがあります。
切れ味の悪い包丁を使用すると、けがの危険性があるため、注意が必要です。
今回は、切れ味が悪くなった包丁を改善する方法について紹介します。
専門的なアイテムを使用する方法から、
家庭にある身近なものを使った方法までいくつかありますので、参考にしてください。
切れ味の改善方法
新しい包丁でも、使用するうちに刃先が摩耗し、切れ味が低下することがあります。
したがって、切れ味が悪くなった包丁を復活させるためには、定期的に刃を研ぐことが必要です。
砥石またはシャープナーを使用して研ぐ
切れ味の悪い包丁の刃を研ぐには、砥石やシャープナーが効果的です。
シャープナーを使用する場合、刃先をなぞるだけで比較的簡単に研げます。
以下では、専門的な砥石を使用した方法を説明します。
【必要なもの】
包丁
砥石
水が入ったボウルなど
適切な砥石を選ぶためには、砥石の粒度を表す「#」で始まる番号を確認します。
番号が大きいほど粒度が細かくなります。
家庭用包丁の場合、#800～2,000の「中砥石」が適しています。
【手順】
- 砥石を約10～20分水に浸ける。
- 包丁を洗い、汚れを取り除く。
- 砥石を研ぎ台にセットする。
- 砥石に対して約15度の角度で包丁の刃を当て、研ぐ。洋包丁の場合、裏面も同様に研ぎます。
- 包丁を洗って作業完了。
【研ぎ方】
砥石の前に水に浸す必要があるものもあるため、
使用前に取扱説明書を確認し、準備を整えてください。
包丁を研ぐ際には、片手で包丁の柄を持ち、
もう片方の手で刃に触れながら全体を使って研ぎ進めましょう。
研ぎ進めると砥石の上に水がドロッとすることがありますが、
これは包丁の刃を研ぐために必要なものなので洗い流さないでください。
表面が乾いたら水をかけ、湿った状態を保つようにしてください。
時折、刃先を触りながら研ぎ進め、
ざらつきがなくなれば、包丁が適切に研がれている証拠です。
両面を均等に研ぎ上げてください。
即効で包丁の切れ味を回復させる裏技
砥石やシャープナーが手元にない場合でも、
身近なアイテムを活用して包丁の切れ味を改善することができます。
アルミホイルを切る
アルミホイルを丸めたり折りたたんだりして切るだけで、
切れ味の悪い包丁が急速に回復します。
アルミニウム製のアルミホイルは、包丁の刃で摩擦熱が発生しやすく、
これによりアルミホイルが溶けます。
その結果、包丁の刃先が滑らかになります。
茶碗の底を利用して研ぐ
茶碗の裏返し部分のざらざらした高台で包丁を研ぐことも可能です。
茶碗を裏返して置き、茶碗の高台で包丁を引いて研ぐことができます。
包丁を押し付けず、引いて研ぐことがやりやすい方法です。
裏技は一時的なもの
これらの方法は、砥石やシャープナーがなくても包丁の切れ味を向上させることができますが、
これらは一時的な対処法に過ぎません。
アルミホイルや茶碗を使用しても、すぐに切れ味が低下する可能性があります。
ただし、アウトドアなど砥石が利用できない状況では、
これらの応急処置が有効ですので、覚えておくと役立ちます。
包丁の切れ味を長持ちさせるための少しのコツは？
包丁は使用するうちに刃先が摩耗し、切れ味が低下します。
しかし、使用方法に気を付けることで、刃先への損傷を最小限に抑えることができます。
切れ味を保つポイント
食材を切ること自体が包丁に損傷を与えるわけではありません。
主な損傷の原因は、包丁が硬い物に当たることです。
特に硬いプラスチックのまな板は包丁に大きなダメージを与えるため、
木製やゴム製のまな板に交換すると良いでしょう。
また、切った食材を包丁の刃で脇に寄せるのも避けるべきです。
代わりに包丁の背部分を使用したり、スクレーパーを使って刃先への負担を減らしましょう。
その他、湿った状態で包丁を放置するとサビやすくなり、
切れ味の低下の原因となるため、注意が必要です。
砥石やシャープナーを定期的に使用して研ぐ
切れ味を保つためのコツはありますが、
やはり包丁は使っていくうちに切れ味が落ちていきます。
そのため、砥石やシャープナーを使用して定期的に手入れすることが最善です。
手間はかかりますが、しっかりと手入れを行うことで、
包丁の切れ味を長く維持することが可能です。
まとめ
紹介した方法により、切れ味の悪くなった包丁を効果的に復活させることができます。
包丁は使用するうちに刃が鈍くなりやすいものです。
このため、定期的に砥石やシャープナーを使用して手入れをし、
硬い物に刃が当たらないように心掛けながら使うことが重要です。
切れにくく感じる包丁も、丁寧な手入れによって驚くほどに復活し、
料理がより楽しくなることでしょう。
