「デッドスペース」とは、有効に活用されていない無駄な空間や場所を指します。
特にキッチンは、食器や調理器具、食品、調味料などが多種多様にあり、
デッドスペースが生まれやすい場所となります。
この記事では、キッチンのデッドスペースごとに、
便利なアイテムを活用した収納術を紹介していきます。
キッチンのスペース有効活用！冷蔵庫まわりのアイデア
まずは、冷蔵庫まわりのデッドスペースを活かすアイデアです。
冷蔵庫横と冷蔵庫上に焦点を当てています。
冷蔵庫横の収納アイデア
冷蔵庫とシンクの間など、冷蔵庫の横はデッドスペースが生まれやすい場所です。
スリムなキャスター付きの棚を利用することで、
奥行きが十分であり、スペースを無駄なく有効活用できます。
メーカーによっては棚の幅もさまざまなので、
自宅のキッチンに合ったサイズを選ぶことができます。
また、本格的なラックを購入せずとも、
100均などで入手できる突っ張り棒とワイヤーネットを組み合わせて
収納スペースを作ることもできます。
ここにフックを取り付ければ、よく使うアイテムを掛けておけば、
エコバックなどをかけて常温保存の野菜も収納できます。
どちらの方法でも、冷蔵庫の放熱スペースとして約0.5cmの余裕を確保することが重要です。
放熱スペースは冷蔵庫内の熱を逃がして効率よく冷却するために必要な空間です。
幅はメーカーや機種によって異なるので、使用中の冷蔵庫の説明書を確認しましょう。
冷蔵庫上などの収納アイデア
先述の放熱スペースの観点から、冷蔵庫の上に直接物を置くことは避けるべきです。
代わりに、脚付きのラックを設置し、
そこに収納したいアイテムをケースなどに入れて保管する方法があります。
ふた付きのケースを使用すれば、収納物が埃で汚れる心配を軽減できます。
ただし、この場所は出し入れが不便なため、
季節のイベント用や来客用のアイテムなど、
頻繁に使用しないものを収納するのがおすすめです。
ラックの代わりに、すのこを置くこともできます。
これにより、放熱スペースを確保しつつ、
直接物を置くことができ、取り出しも簡単です。
ただし、すのこがズレないように、ベルトなどでしっかり固定しましょう。
キッチンのスペース活用！シンク下や棚の収納アイデア
シンク下や棚の中も、上部や角にデッドスペースができやすい場所です。
こちらも100均などで手に入るアイテムを利用して、賢くスペースを有効活用してみましょう。
シンク下や引き出しの収納アイデア
シンク下のスペースを有効に活用するためには、
専用の収納棚を導入するのがおすすめです。
2～3段に分かれていて、食器の収納などに最適です。
排水管を避けて設置できるタイプを選ぶことで、無駄なスペースが発生しにくくなります。
引き出しの下段は奥まで収納すると出し入れが難しくなりますが、
ファイルボックスを使用することで解決できます。
ファイルボックスを整列させ、フライパンやフタなどを立てて収納すれば、
取り出しやすく、引き出しの高さも有効に利用できます。
食器棚やラックの収納アイデア
食器棚やラックに収納する際は、プラスチック製のボックスが便利です。
乾物や調味料、お菓子などをボックスに分けて収納することで、
使いたいときに探す手間を軽減できます。
高い位置に収納する場合は、取っ手のついたボックスを選ぶと取り出しやすくなります。
棚板の隙間が広すぎて上部がデッドスペースになる場合は、仕切り棚を利用しましょう。
これにより食器などを2段に分けて収納できます。
また、棚板に引っかけて使用する吊り下げラックも、
仕切り棚と同様に高さを有効に利用できるためおすすめです。
キッチンのスペース有効活用！コンロまわりの収納アイデア
コンロの角や上部のデッドスペースも
うまく利用すれば収納が増えるだけでなく、調理時の利便性も向上します。
コンロ奥や上部の収納アイデア
コンロの奥や横にスペースがある場合、
ラックを設置してよく使う調味料などを収納するのがおすすめです。
幅が狭い場合は、代わりに高さがある2～3段のアイテムを選ぶとスペースを有効に利用できます。
レンジフードや壁にフックを取り付け、
フライパンやよく使う調理器具を吊るすのも良いアイデアです。
ただし、コンロ周りの収納グッズを選ぶ際には、
必ず熱に強い素材を選ぶようにしましょう。
木製のアイテムはナチュラルでおしゃれですが、燃えやすいため避けるべきです。
スチールやステンレスのような、燃えにくい金属製のアイテムを選んで安全に使いましょう。
アイデア次第でデッドスペースも立派な収納スペースに
キッチンのデッドスペースは、必ずしも専用の収納グッズを購入しなくても、
アイデア次第で活用の幅が広がります。
上手に収納スペースを増やせば、キッチンの使い勝手が向上し、
調理中の小さなストレスも軽減できるかもしれません。
最近では100均やホームセンターなどで様々な便利グッズが手に入るので、
気軽に試してみてください。
まとめ
キッチンのデッドスペースを有効に活用するためのいくつかの収納アイデアを紹介しました。
すぐに実践できそうなものがあったでしょうか。
収納スペースを増やすことは手間がかかるかもしれませんが、
まずは気になる部分から改善してみてください。
毎日使うキッチンが快適になれば、日常の生活もより良くなることでしょう。
