突然の降雪で積もってしまった雪を除去するのは必要不可欠です。
雪かきは辛い作業ですが、これを怠ると日常生活が困難になります。
しかし、雪かき後の雪はなかなか溶けず、場所を取る厄介な存在ですね。
そこで、今回は雪を素早くかつ効率的に溶かす方法を紹介します。
効率よく雪を溶かす7つの方法
雪を素早く溶かす方法にはいくつかの基本的な方法がありますが、
最も効果的なのは雪の凝固点を下げることです。
簡単に説明すると、水が0℃以下で氷になるのは水の凝固点が0℃だからです。
この性質を利用して、雪にある物質を混ぜると凝固点を下げることができます。
具体的には以下のものを雪の表面に撒きます。
市販の融雪剤、または家庭用食塩
一般的に塩化カルシウムと呼ばれる融雪剤をまくと、驚くほど雪が溶けます。
雪国地方では家庭に常備されていますが、食塩でも代用可能です。
ただし、食塩を大量にまいても効果が限られるため、
経済的かつ効果的に溶かすなら塩化カルシウムが適しています。
塩害に注意
塩害の危険があるため、融雪剤は車の出入りする駐車場や
植物のある場所には撒かない方が良いでしょう。
車の場合は雪が溶けた後にスチーム洗浄を行い、
塩化カルシウムを洗い流すことができます。
無塩タイプの融雪剤を購入することで塩害の心配がなくなりますが、
すぐに売り切れるので早めの購入がおすすめです。
細かく砕いた炭（粉炭）
昔から農家さんなどでよく使われている除雪方法の一つです。
粉炭を雪の表面にまくことで、雪が黒くなり太陽熱を吸収しやすくなります。
これにより雪が早く溶ける効果があります。
また、周囲に影響を与えずに撒けるため、
園芸場所などの花壇周辺でも利用できます。
炭が花壇にかかっても肥料として利用できるため、遠慮なく使用できます。
ここからは凝固点を下げる方法ではなく、
単純に熱によって雪を溶かす方法をご紹介します。
融雪マットを活用する
融雪マットは本来、玄関前などの凍結を防ぐためのアイテムですが、
融雪マットの上に雪かきした雪を積み重ねることで、
雪を溶かすことができます。
ただし、商品によっては雪が溶けないという口コミもあるので、
購入前にレビューや口コミを確認することが重要です。
融雪ケーブルを活用する
融雪ケーブルは融雪マットのケーブルバージョンであり、
あらかじめ屋根などに設置しておくことで雪が溶けるアイテムです。
排水溝などに設置し、その上に雪かきした雪を置くことで
排水溝が融雪溝に早変わりします。
持ち運びがしやすく、ケーブル温度も最高43度まで上がるため、
雪かきで邪魔になった雪を溶かすのに適しています。
価格も手ごろなので利便性が高いです。
融雪ホースを活用する
融雪ホースはホースに接続するだけで、
広範囲に水を散水することができるアイテムです。
雪かきの雪を集めている最中やその周辺に設置し、
水で手間なく雪を溶かすことができます。
ただし、外気温が0度を下回っている場合や水が凍る可能性がある場合は注意が必要です。
黒いビニールシートをかぶせる
黒い物体は太陽の熱を吸収しやすいため、
晴れた日に雪かきした雪山の上に黒いビニールシートをかぶせることで、
太陽の熱を効率よく利用して雪を溶かすことができます。
雪山をそのまま放置するよりも、
ビニールシートをかぶせておく方が溶けるスピードが格段に早くなるのでおすすめです。
雪山を砕いてバラバラにする
雪かきした雪を一箇所に集めて巨大な雪山を作ると、何週間も雪が溶けません。
そのため、晴れた日に雪山を崩してバラバラにしておくと、
溶けるスピードが格段に上がります。
また、バラバラにした雪を黒いコンクリートやアスファルトの上にばらまくと、
溶けるスピードがさらに早くなるのでおすすめです。
ただし、雪を道路などにばらまく行為は
近隣の方とのトラブルや道交法違反になる可能性があるため、注意が必要です。
以上の手段は、雪がガチガチに凍ったアイスバーンになる前に実施することが重要です。
雪かきをする際に注意すべきポイント
水を撒く
気温が0度以下の状況で水を使って雪を溶かそうとすると、
実際には雪が水を吸ってしまい、その後凍ってガチガチの氷の塊となります。
また、地面に流れた水が凍ってアイスバーンを作る可能性もあります。
したがって、水を撒く際には気温に注意し、
0度以上でも風が強い場合は水が凍ることがあるため注意が必要です。
道路への雪捨て
車道に捨てられた雪は車にとって障害物となり、
タイヤで押し潰されて凍結した雪はアイスバーンとなります。
これは事故の原因となる可能性があります。
そのため、道路への雪の捨ては道交法や県道交法施行細則によって禁止されている場合があります。
軽い積雪用スコップを事前に用意しておく
雪かき用のスコップは、雪が降った直後には売り切れてしまう可能性があります。
毎年必ず使用する場合は、2本くらいのスコップを常備しておくことが安心です。
また、雪かきには園芸用の重いスコップではなく、
軽量なアルミ製の雪かき用スコップを用意しましょう。
雪が積もって固まる前に処理する
積雪を放置すると水を吸って重くなり、雪かきが困難になります。
できるだけ軽い新雪のうちに雪かきを行うようにしましょう。
軽い力で雪かきができます。
豪雪地帯では一人での雪かきを避ける
一時的な豪雪状態や豪雪地帯では、一人での雪かきは危険です。
時折、雪かき中に埋まってしまい亡くなる事故が報じられています。
万一の助けが望めない状況では複数人での雪かきを心がけましょう。
まとめ
この記事では、雪かきの雪を溶かす方法と雪かきで注意すべきポイントをご紹介しました。
雪が降ると、この時期がやってきたなと感じる一方で、
重労働を覚悟しなければならない時期でもあります。
ぜひ、この記事で紹介したアイテムを活用して、
少しでもラクに雪かきを行ってくださいね。
